美容師はどんなハサミを使ってる?ヘアカットの種類についても解説!

ヘアカットの際、美容師は何本ものハサミを使い分けながら施術を進めていきます。美容師にとってハサミは大切な商売道具であり、美容師の命ともいえるものですが、具体的にどんな特徴を持っているのかわからないという方も多いでしょう。今回は、カットの際に使うハサミの種類について詳しく解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひチェックしてみてください。

 

美容師が使うハサミの種類とは?

まずは、美容師が使っているハサミの種類について見ていきましょう。

 

カットシザー

両側に刃がついた「カットシザー」は、最も一般的な形のハサミです。主にベースをカットする際や毛量調整などをする際に使われます。

 

カットシザーと一口にいってもその種類は多岐にわたります。たとえば、「直刃」は直線的なカットや刈り上げ、チョップカットなどに使われるハサミです。また、「笹刃」は適度に毛を逃しながらカットできるので、ドライカットでの毛量調整や細かなカットの際に使用されます。

 

そして、刃が上向きにカーブした「カーブ刃」にはさまざまな角度のものがあり、調整する毛量や質感に合わせてそのときに使う「カーブ刃」を選んでいきます。なお、「柳刃」は笹刃と直刃両方の用途に使えるのが特徴です。

 

セニングシザー

いわゆる「すきバサミ」と呼ばれるのが、セニングシザーです。刃の片方がコームのような形状になっており、もう片方が刃になっているのが特徴です。

 

セニングシザーは主に長さを変えずに量を減らすときに使われますが、一度でどれくらいすくことができるのかはセニングシザーの種類によって変わります。この「どれくらいすけるのか」を表すときに使う割合を「スキ率」と呼び、前髪の微調整には10%、通常のセニングカットには20~30%、男性の刈り上げヘアには40%などと使い分けられています。

 

スライドシザー

片方にしか刃がついてないのがスライドシザーの特徴で、その名の通りハサミを滑らせながら髪の毛をカットするスライドカットなどで使われます。このスライドシザーには、「どれくらい髪を逃すことができるのか」を表す「スライド率」というものが存在します。ドライカットなら60~80%、ベースカットなら20~40%のものなどと使い分ける必要があるため、使いこなすにはスライドシザーに関する知識が必須です。

 

美容師が使い分けているヘアカットの種類とは?

 

先述したように、美容師は何本ものハサミを駆使してヘアカットを行いますが、そのカットにもさまざまな種類があります。以下の項目で、代表的なカットの種類を見ていきましょう。

 

ドライカット

ドライカットとはその名の通り、髪が乾いた状態で行うカットのことです。通常は髪を濡らした状態でカットしますが、あえて髪が乾いた状態でカットすることで、髪のくせや広がりの状態を見ながらカットすることが可能になるほか、完成形をイメージしやすいというメリットもあります。

 

ただし、乾いた状態の髪は濡れたときに比べて硬く、ハサミとの摩擦が生じて毛先のダメージになりやすいといったデメリットもあります。

 

 セニングカット

毛量の調整を行うためのカットがセニングカットです。セニングシザーを使ってカットすることで、よりやわらかくナチュラルな雰囲気に仕上げられます。

 

毛量が多くて悩んでいる人は、一度にたくさんの髪をすいてもらいたくなってしまうのが心情です。しかし、髪を大量にすいてしまうとパサつきや収まりの悪さに繋がってしまうため注意が必要です。

 

シャギーカット

セニングカットと同様に、毛量を調整するカットです。セニングカットは根元から全体に使えるカットですが、シャギーカットは主に毛先部分を整えるときに用いられます。ヘアスタイル全体に重さを残しつつ毛先に軽さを出したいとき、毛先だけ透け感を出したいときに使われます。

 

また、シャギーカットの際にはセニングシザーを使う方が多いのですが、状況に応じてレザーを使う方も少なくありません。

 

スライドカット

毛量を減らしてボリュームダウンさせたり、髪に動きを出したりするためのカットです。引き出した毛束の根元から毛先に向かって滑らせながらカットします。また、使うハサミにはスライドのしやすさが求められるので、主にスライドシザーを使います。

 

毛束の中に短い髪を混ぜることで毛量を減らすセニングカットに対し、スライドカットは髪の内側をカットして毛量を減らす技法です。セニングカットは髪表面に短い毛が出てパサパサした見た目になってしまいがちですが、スライドカットはツヤ感を残した状態でボリュームダウンさせることができます。

 

レイヤーカット

いわゆる「段を入れる」カットのことで、髪に段差をつけるようにしてカットを行います。髪の重なりを減らして軽さを出したり、丸みを適度に抑えたりするなど、顔周りにニュアンスを加えられるのが特徴です。ただし、レイヤーカットをやりすぎでしまうと髪がはねやすくなってしまうので注意が必要です。

 

チョップカット

「チョップ」とは英語で、「小刻みに切る」という意味があります。毛先に対して斜めにハサミを入れることで、毛先をギザギザな切り口にするのがチョップカットです。シャギーカットに比べてわずかに軽さを出すチョップカットは、主に「パッツン前髪」をナチュラルにするために使われます。

 

ブラントカット

髪に対してハサミを真横に入れるカットのことで、従来の「おかっぱ」ヘアや、最近流行している「切りっぱなしヘア」にする際に使われています。また、ブラントカットをした後でスライドカットやセニングカットで動きや軽さを出すこともあります。

 

レザーカット

ハサミを使わないカットとして代表的なのがレザーカットです。こちらはカット用のレザー(カミソリ)を使うカット方法で、髪の表面をレザーでそぐようにカットするため、ハサミでは難しい軽さを出せます。比較的硬い髪質でもやわらかさを出せますが、シザーカットに比べて傷みやすいのが難点です。

 

まとめ

美容師は、お客様の髪をカットするのにも何本ものハサミを使い分けています。また、カットの仕方も同じに見えて実はいろいろな方法を使って仕上げています。カットしてもらうときは美容師と会話する機会があるはずなので、興味をお持ちの方は美容師の使うハサミやカットの技術について質問してみてはいかがでしょうか。

 

「Hair Lounge Le’vie」は、銀座駅からほど近い距離に店を構えるヘアサロンです。都内の有名ヘアサロン出身のオーナーが手掛けており、過ごしやすい雰囲気と高い技術力が多くのお客様にご好評いただいております。経験豊富なスタッフがお客様に見合った施術方法を提案いたしますので、カットに関するご要望やお悩みがありましたら気兼ねなくご相談ください。

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