くせ毛やパサつきなどの悩みから、髪質改善の施術を受ける人が年々増えています。このとき気になるのは施術効果が持続する期間であり、事前におおよその目安を知っておけば、次はいつごろ美容院に行けば良いのかといった判断がしやすくなります。そこで今回は、髪質改善の種類や効果が持続する期間、日頃できるケアについて解説していきますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
髪質改善とは
特に決まった定義はありませんが、髪質改善とは今の髪質より良い状態へ持っていくための施術のことを表現するときに使う言葉です。一度傷んでしまった髪は元の状態には戻らないので、髪の傷みをケアし、扱いやすい美髪にしていく施術が行われます。
施術によって期待できる具体的な効果として、一般的には以下のようなものが挙げられます。
・髪が傷みにくくなる
・ヘアスタイルがセットしやすくなる
・ヘアカラーの色持ちが良くなる
・艶のある美髪になる
どれも魅力的なものなので、髪質改善をするために美容院に足を運ぶ方も少なくありません。
髪質改善の施術法とは
髪質改善の施術法は大きく分けて5種類あるといわれています。
髪質改善縮毛矯正(ストレートエステ)
専用の薬剤とアイロン技術を使用し、サラサラで艶があるストレートの髪に仕上げていく施術方法です。基本的には、薬剤で髪をやわらかくしてからアイロンで髪を真っ直ぐに伸ばし、その状態を固定するという流れで進んでいきます。
髪は個人差もありますが、1ヶ月に1cm程度伸びるといわれています。つまり、縮毛矯正を受けてから3ヶ月後には、髪の根元から約3cmが本来のくせ毛という状態になるので、ストレートヘアをキープするには定期的に施術を受けなければなりません。
縮毛矯正を受ける頻度は、髪質が硬かったり、くせが強かったりする場合は3ヶ月周期、そうでない場合は半年くらいの周期がおすすめです。ただし、縮毛矯正には注意点があり、施術後24時間はシャンプーをしたり、髪を濡らしたりしてはいけません。これは、髪の内部組織がしっかり再結合されるのに時間がかかるためです。
髪質改善トリートメント(ヘアエステ)
コラーゲンやケラチン、CMC(細胞膜複合体)などの栄養を髪の内部へ補給することにより、髪のコンディションや質感を調整していくトリートメントです。髪の傷みをカバーし、まとまりやすく、きれいな艶髪へと導きます。また、縮毛矯正と比較して髪への負担が少ないという特徴があるので、髪質がやわらかく、くせもあまり強くない人にもおすすめです。
効果が持続する期間は、2~3週間ほどですが、きちんとホームケアを行えば1~2ヶ月程度まで延びるといわれています。
髪質改善カラーエステ
カラーの特徴のひとつに、浸透力があります。この浸透力を利用したのがカラーエステで、カラーの色味とトリートメントの保湿成分を髪の芯まで行き渡らせ、美しい自然なストレートに仕上がるのが特徴です。カラーエステの回数を重ねるごとに髪質のコンディションが除去に良くなっていき、その効果が持続するのは、約1~3ヶ月とされています。
髪質改善パーマ
髪に優しい酸性の薬液を使用し、毛先部分にパーマをかけていきます。仕上がりは、毛先にゆるやかでふわっとした大きめのカールがかかり、乾かすだけでまとまりやすくスタイルも決まりやすくなります。また、繰り返し髪質改善パーマをかけても髪は傷みにくく、さらに艶も出るのが特徴です。
この施術に適さないのは、ベリーショートのヘアスタイルの方や強いパーマがかかっている方などが挙げられます。この施術の効果が持続する期間の目安は、ショートで3ヶ月以上、ミディアムで4~6ヶ月以上、ロングでは4ヶ月~1年程度です。
髪質改善カット(ヘアリセッター)
1つの毛穴には通常2~3本の毛が生えているものです。しかし、これらの髪の毛が根元で絡み合う「毛髪交差」がある場合、つむじや前髪が分かれる、ボリュームが出にくくなるなどの症状が現れます。このようなとき、専用のハサミで毛髪交差を切りほどいていくのがヘアリセッターです。
このヘアリセッターは、薬剤を使用することなく髪の割れぐせや生えぐせ、浮きぐせなどを改善でき、まとまりやすくボリュームのある髪へと仕上げられるのが特徴です。効果が持続するのは、1~2ヶ月程度ですが、2~3ヶ月おきにヘアリセッターを受けることでより効果が増していきます。
髪質改善の効果をより長持ちさせるには
髪質改善の施術の効果をより長く持続させるには、正しいケアを自宅で続けていくことが重要です。以下のポイントを押さえてセルフケアを実践していきましょう。
髪質に合ったシャンプーを使う
まずは自分の髪質に適しているシャンプーを使っているかどうか確認するところから始めましょう。たとえば、ダメージヘアには低刺激な洗浄成分や、加水分解ケラチンや加水分解シルクなどの毛髪補修成分、アミノ酸類やヒアルロン酸などの保湿成分の配合されているものが適しています。
一方、乾燥した髪には保湿成分の配合されたものが良いでしょう。たとえば、細くてコシがない髪には、アミノ酸洗浄成分が配合されているシャンプーや、ノンシリコンのシャンプーが合っています。また太く硬い髪の方は、アミノ酸洗浄成分や保湿成分、髪をやわらかく仕上げる効果があるアルガンオイルなど、植物由来のオイル成分が配合されたシャンプーを選びましょう。
洗い流さないトリートメントがおすすめ
髪を濡れたままにしておくと、キューティクルが開き、そこから水分や栄養が流れ出てしまうので、ドライヤーで髪を乾かすことは大切です。その際、ドライヤーの熱から髪を守ってくれるのが洗い流さないタイプのトリートメントです。髪のダメージを補修してくれるのはもちろん、保湿効果も高く、スタイリングもしやすくなります。
正しいブラッシングを心がける
ブラッシングはフケを落とすなど頭皮や髪を清潔に保ち、血行を良くすると同時に、絡んだ髪を解き、髪をサラサラにする効果があります。髪が絡む場合は、毛先側から根元へと、ゆっくりほぐすように徐々にブラッシングしていきましょう。ただし、強すぎる力でのブラッシングはかえって髪を傷めてしまうので注意が必要です。
まとめ
髪質改善の施術方法と、効果が持続する期間を把握しておくことは重要です。さらに、髪質に合ったシャンプー、トリートメントを日々のセルフケアの際に使用することで、髪質改善の施術効果が長持ちします。理想のスタイルを手に入れたいと考えている方は、美容室に行って髪質改善の施術を受けてみてはいかがでしょうか。
「Hair Lounge Le’vie」ではカットやカラー、パーマはもちろん縮毛矯正やトリートメントなど幅広い施術メニューを用意し、お客様のご要望にお応えしております。髪質改善をご検討であれば、美容師によるカウンセリングを実施したうえで、お客様に合った施術プランを提案いたします。髪の悩みに関するご相談も随時受け付けておりますので、ご用命の際はお気軽にお尋ねください。